スマートなOCRとRPAにて、紙情報のデータ化と運用自動化へ

「ペーパーレス」の旗が振られている。日本では未だFAX等の紙を起点にした業務がたくさん残されていて、それらが働き方改革やデジタルトランスフォーメーション(DX)を阻む原因の一つとなっている。

各種紙の書類上にある情報をデジタル化すれば、従来見えていなかったモノやコトが立ち現れる。データ分析や予測分析などに紙情報を生かす取り組みはDX推進の第一歩になるだろうという。トランスコスモス・デジタル・テクノロジー(TCDT)は、AI insideと、「DX Suite」のセールスパートナー契約を締結。AI-OCR市場シェアNo.1だという同製品を活用した支援サービスの提供を6月27日に開始した。

メール等で受領するPDFの見積書、提案書や紙帳票を簡単・高精度にデータ化する「DX Suite」と、RPA(ソフトウェアロボット)を活用し、これまでの人手による社内システムへの登録作業や、タイピング作業を自動化する――。TCDTは、AI-OCRとRPAに精通した技術者の育成を行い、紙を起点にした業務、PDFやエクセルが起点となる業務のオートメーション化、デジタル化支援を可能にした。

新サービスでは、①POC(概念実証)支援:実業務で使用されている紙帳票の読み取り精度確認等、②クラウド活用によるデータ管理支援:FAXデータをAWSGoogleドライブなどに蓄積しデータ運用を効率化、③「DX Suite」+RPA導入・開発:紙の読み込み→仕分け→データ化→基幹システムへの登録をワンストップ化し自動化、④「DX Suite」運用保守、⑤(DX Suiteの)ライセンス販売サポートを提供する。

インテリジェントOCR機能と大量帳票の高速自動仕分け機能を搭載したDX Suiteは、あらゆる情報をデータ化する人工知能アプリだという。同社は、上記新サービスを提供し、より多くの顧客でDXを推進していく構えだ。