個人の"メタバース"スキルを商品化、ビジネスの発展に寄与する

メタバース(高次の仮想空間)は昨今、産業・社会分野でも活用されつつある。その市場規模は拡大していて、フリーランス等のスキルと企業・団体の需要をつなぐプラットフォームにおいても、メタバース関連でのマッチング件数が増加傾向にある。

「メタバースのビジネス利用に関する日本企業1,000社調査」(PwCコンサルティング)によると、それを推進もしくは検討していると回答した企業は38%で、そのうちの約半数が実現時期を1年以内としている。メタバースを近い将来ビジネスに取り入れていきたいと考える企業が多いことがわかった。一方で、「費用対効果の説明」や「活用イメージが明確ではない」といった課題が挙げられ、検討や導入に踏み切れない企業が多くいることもうかがえたという。

ランサーズは、個人のスキルに基づいた商品が作れる「パッケージ方式」において、メタバース領域のスキル出品を開始。VR(仮想現実)やNFT(非代替性トークン)、ブロックチェーン(分散型台帳)、3Dデザインなど、メタバースに関連する特集ページを公開した。6月24日には、3DCGデザイン、VRアプリの開発、建築・インテリアの3Dパース制作、ブロックチェーンシステムの開発支援などのパッケージが出品されている。

上記方式はビジネス利用で選択しやすく、マッチング精度向上のため、国内最大級の350種類以上のスキルに細分化。中小企業のDXニーズに対応したカテゴリーがあり、要件定義済みの商品のため、頼める範囲が明確だ。出品商品には動画や音声などの設定が可能なため、ビデオ制作やナレーションによって商品の魅力を表現しやすくなっている。最低価格1万円、安心安全の取引サポートも特長だという。

同社は、メタバースを用いてビジネスを発展させたい企業や個人のニーズに対応し、「すべてのビジネスを『ランサーの力』で前進させる」――ビジョンの実現を目指していくという。