勤怠・工数管理DX、物流業界で11万時間の手間を削減する

スマホの普及等で各種EC(電子商取引)が台頭しているのに、労働人口が減少している。日本の社会環境を背景に、そのロジスティクス事業会社では、急速なビジネス拡大とともに、従業員一人あたりの生産性向上を推進――その中で、現場での作業工数管理がひとつの課題となっていた。

PCを設置できない多くの現場では作業実績・工数管理を"紙"で行なっている。OCRの読み込み精度に問題があり、データ収集や分析に時間がかかるだけでなく、人員の最適配置と作業効率の判断が経験則や感覚によるケースも増えていたという。SGLと、パーソルP&Tは、物流業界特有の課題を解決するため、後者提供のクラウド型勤怠管理システム「MITERAS勤怠」に追加する作業工数管理機能を共同開発した。

2年前から導入していた同システムに追加した、新機能により、管理者から現場までの勤怠・工数管理のさらなるDX(デジタルトランスフォーメーション)を実現するという。物流現場に手軽なタブレット機器を導入することで、工程表の記入やOCR処理の業務が大幅に簡略化され、正確な情報のデータベース化が可能となったほか、従来の勤怠システムにアドオンすることで、スムーズな移行を達成した。

「MITERAS 勤怠」は、社員の勤務状況・勤務コンディションを可視化し、「働き方の実態」を評価・分析するしくみ。日々の勤務実績を自動集計し、担当者の負荷を削減する。適切な労働時間管理を可能とし、「働き方改革関連法」にも対応。社員一人ひとりのコンディションを把握して変化をキャッチし、退職の未然防止や、マネジメントの向上につなげられる。

今回、作業状況のリアルタイム把握、最適な人員配置が現場スタッフの習熟度に関わらずできるようにすることで、年間約110,000時間の工数削減、生産性アップをめざす。両社は、これをベースとし、物流業界DXにより様々な課題を解決していくという。