気象予報士&主婦がこだわって開発したしくみをAPIで

梅雨時の悩みは洗濯物にある。ふだんでも夜、天気アプリで翌日の空模様を確認して、洗濯機を回すか否か判断する。早朝に、スマホ画面のグラフや太陽マーク、雨雲レーダー表示をみてスイッチオンすることもある。部屋干しを強いられた日には心まで晴れない。室内のにおいと、よどんだ空気が気になる。

そこで考案した洗濯指数――洗濯物の乾きやすさを表す情報を、長年テレビやラジオなどで提供してきた。昨年には乾燥速度を取り入れた新・洗濯指数の予測モデルを独自開発し、天気アプリ「ウェザーニュース」のユーザー向けにお洗濯情報を配信しているという。ウェザーニューズは、企業のDXを推進し、ビジネス課題を解決する気象データ提供・分析サービス「WxTech®」において、1kmメッシュの「洗濯指数API」の販売を今月23日に開始した。

1kmメッシュの高解像度な洗濯指数データをAPI(ラインアップ)で提供する。48時間先まで1時間ごとや、今日・明日(日中/夜間)の洗濯物の乾きやすさを5段階で予報する。同社スタッフがこだわって開発した、"乾燥速度"を取り入れた新しい予測モデルを採用していて、外干しOKやNGだけでなく、1日に2回洗濯できる"速乾"や、低温で乾きが遅い"寒くてNG"など、きめ細かい予報を提供する。

当該データの活用方法は企業のアイデア次第――。例えば、洗濯用洗剤メーカーやドラッグストアの場合は部屋干し用洗剤など商品のプロモーションに、家電メーカーの場合は天気にあわせて干し方を提案するスマート洗濯乾燥機など製品開発に、活用してもらえるという。

さらに今回、同社の天気連動型動画広告サービスも新・洗濯指数に対応。ダウンロード数3,000万の天気アプリで同指数にあわせた広告配信が可能になった。ユーザー企業は、1kmメッシュ単位の洗濯物の乾きやすさに応じて広告を出しわけることで、より効果的なアプローチができるという。