印刷データの見える化と活用によって"新しい生産時間"を創る

多品種小ロットの印刷需要が増加している。「必要な時に、必要なものを、必要な量だけ、必要な場所に、適正なコストで」提供することが、いっそう求められるようになった。近年、印刷の生産現場では取り扱いデータが急増かつ複雑化し、それらの対応策への期待が高まりつつあるという。

コニカミノルタは、デジタル印刷機の印刷工程のデータを収集・集計・分析し、効率化を可能とするソリューション「AccurioPro Dashboard」を6月23日に発売する。同ソリューションは、印刷会社や企業内印刷部門をはじめとするプリンティング現場において、複数のコニカミノルタ製デジタル印刷機の実データを一括で可視化することにより、管理効率化と工程の継続的な改善を支援するしくみだ。

印刷ジョブごとの生産データや停止データを細かく把握・分析できる。例えば、現場向け画面では「いつ、どの印刷機で、どれくらいの時間、どのような生産中断がおこったか」という印刷中断要因を確認でき、これらのデータを基に工程改善のアクションを取ることが可能になる。メディア(用紙)分析機能を利用して、1台に同じ紙種の印刷を集中させたり、紙種統合により紙交換回数を少なくしたり、資材の購入・保管管理コストの削減にも寄与する。

「生産性向上のための工程改善のヒントを提供」し、デジタル印刷機7台所有時に1か月あたり417時間と試算した「データ収集・集計・分析にかかる時間をゼロに」し、経営者向け画面では所要データの確認や、マシンごとのデータ比較をおこない採算向上の示唆が得られる、「経営判断指標として経営効率の持続的な向上に貢献」といった価値を届ける。

「あたらしい生産時間」の創出も可能となる。ユーザーはその時間をより多くの印刷ジョブの処理や、高付加価値な印刷商材の制作などに充てることができる。新ソリューションは印刷事業者のビジネス拡大に貢献するという。