保険をもっとわかりやすく、一人ひとりに合った補償提供を目標に

個人を取り巻くリスクが複雑化している。近年、自身あるいは家族に関係するかもしれない危険の全体像を正確に把握し、加入するべき保険を判断することは困難になっている。保険は難しいと思っていたり、加入中の保険内容をより良く理解したいと考えている顧客もいるという。

マネーフォワードは、Fintech業界での個人の経済状況の可視化やUX(ユーザーエクスペリエンス)デザイン力といった強みを活かし、東京海上日動と共同で、保険の理解度アップにつながるWebサービスの開発に向けた取り組みを今月13日に開始した。同開発にあたって、専門チーム"Fintech Service Design Center by Money Forward X"が、保険加入を検討する際に顧客が必要とする情報や、顧客に望まれる情報提供手段などを調査した。

両社は、顧客一人ひとりの保険加入をサポートする「保険の理解度確認クイズ」「お客様とご家族のリスク診断」といったWebサービスを共同開発する(サービス提供は東京海上日動が単独実施)。これらを利用することで、顧客は保険に対する理解をより一層深めることができ、自身や家族にひときわ適した保険に加入しやすくなるという。

「保険の理解度確認クイズ」では、出題されたクイズに回答することで、保険の理解度を判定できる。ゲーム感覚で利用し、自然と加入している保険への理解度を深められる。「お客様とご家族のリスク診断」では、Webフォームに家族構成、職業、居住形態、保有資産、家計収支等の情報を入力すると、自身と家族が抱えるリスクの種類、必要保障額を判定できる。リスクの全体像がわかりやすく可視化され、加入するべき保険を判断しやすくなるという。

それぞれの技術・ノウハウを提供し合い、7月までに実証実験を行い、24年3月までの導入を目指し、両社は上記サービスの開発を進めていく構えだ。