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音楽教育DX、AI演奏採点などをピアノ指導から業界全体へ
指導者の減少や地域間指導レベル格差、対面からリモートへの指導環境の変化など、様々な課題への対応に迫られているという。全日本ピアノ指導者協会(PTNA)とNTT東日本は今月8日、ピアノ指導をきっかけとした音楽教育分野におけるデジタルトランスフォーメーション――各種デジタル技術を音楽学習指導に活用してより良い方向に転換していく――DXを進めるための協業に合意した。
データ解析技術やDXに関わるノウハウと、ピティナ・ピアノ曲事典(ネット最大級のピアノ・鍵盤音楽データベース)サイト等を運営しつつ音楽教材を開発したりピアノ指導者を支援したりしているノウハウをかけあわせ、音楽教育業界が直面している課題解決に取り組んでいく。音楽×DXの取り組みを通して、人と音楽が繋がる豊かな社会を実現することで、文化振興・地域活性化への貢献を目指すという。今回、それを次の3ステップで進めていく。
①ピアノ指導者と生徒に向けてDXを活用したピアノ学習の基礎環境を構築。AI演奏採点システムなどの検証を通し、指導の容易化や生徒が自己学習できる仕組みを提供し、指導効果の向上を図る。②STEP1で検証した内容を、国内外問わずピアノ業界全体へ展開。生涯学習や教育分野へのピアノの活用、ピアノ演奏者の活動支援を促進し、ピアノ業界全体を活性化。③他楽器へもサービス展開し、音楽教育業界全体の活性化に取り組む。
両社は、DXを活用した音楽教育業界全体の活性化を目的に、イベントなどで技術連携を重ねながら、ピアノ学習の基礎環境構築やAI採点サービス、指導者支援情報サービス等の検証を継続的に実施していくという。