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Jリーグ戦中のトイレ混雑度をスマホでチェック、3密を避ける
今年3月の大規模イベント人数制限の緩和以来、試合会場となる等々力陸上競技場におけるいっそうの感染対策を検討していたという。川崎フロンターレと、岡谷エレクトロニクスは、観客の3密回避や混雑状況の把握を目的とした、後者が販売パートナーを務めるアステリアのAI搭載IoT統合エッジウェア「Gravio」を用いた、「トイレ利用状況可視化システム」を開発。同競技場メインスタンド内での実証実験を行う。
今シーズン、ホームゲーム計12試合でこれを実施する予定である。同システムの実証では、トイレ個室94箇所にそれぞれ開閉センサー1個のほか、制御運用PC計6台を設置――扉の開閉を感知して個室の利用ステータス通知につなげる、「トイレ利用状況可視化サービス」により、来場者はスマホでトイレの混雑状況をリアルタイム確認して、3密を回避できる。
Gravioは、データ連携ツール国内シェアNo.1の「ASTERIA Warp」で培った技術をベースにしたソフトウェアであり、直感的な画面設計によってノーコードで操作ができる。AI認識技術とマルチプラットフォーム対応で、インテリジェントエッジとしての活用シーンを飛躍的に拡大。各種認証済みセンサーの無償貸出プログラムもあり、簡単かつ迅速なIoT利活用を実現する。
会場内のQRコード(デンソーウェーブ登録商標)からアクセスできる。トイレ利用状況可視化サービスは、10月29日まで、等々力陸上競技場で試せるという。川崎フロンターレと、同クラブのパートナーでもある岡谷エレクトロニクスは、Gravioを活用した感染対策の効果を測定することで、安全で観戦者が安心できる環境構築に貢献していく構えだ。