個人のカーボンニュートラル活動を加速する、"クレカ"サービス始動

日本の「カーボンニュートラル」は、企業や自治体が主体だ。中でも、再エネの推進やEVの普及などに関する取り組みが注目され、"環境価値"については「CO2を排出しない、再生可能エネルギーが持つ価値」といった定義が一般的で――

個人の環境意識が高まっているのに「自身の行動による環境負荷を把握し、実際に行動を変えたいと思った際にそれをサポートするサービスがない」。そこでスウェーデンDoconomy社と提携契約し、消費活動×カーボンニュートラルをテーマに事業開発を進めてきた。クレディセゾンとも業務提携し、同様の視点で共同事業展開を検討してきたという。DATAFLUCTは今月2日、個人向けサービス「becoz wallet」のバージョン1.0を提供開始した。

"環境価値"の流通でカーボンニュートラルエコノミーの実現を目指す脱炭素事業群「becoz」より提供される、同サービスは、"自分"の生活によって排出されたCO2の量を可視化し、パリ協定の「1.5度目標」(JCCCA解説)を満たすための排出枠をどれほど超過しているか把握できる「現状を知る」機能と、日本の森林保全、省エネ・再エネ導入などの支援先を選んでカーボンオフセットできる「行動する」ための機能を備えている。

「SAISON CARD Digital for becoz」も同時発表した。決済データに基づきCO2排出量を可視化できるクレカの発行は国内初だという。このしくみを通して、個人の生活に新しい判断基準を提案し、カーボンニュートラルなライフスタイルを送りたいと考える生活者を支援する。becoz事業にて、「環境価値の可視化」「1.5度目標の具体アクションの提示」および「環境価値の流通によるカーボンニュートラルエコノミーの実現」のサポートをめざす。

同社は、「環境価値の流通」が実現した世界のイメージを体感できるイベントを今月4・5日に開催する。