企業によってはCO2排出量の現状把握が進んでいない。サプライチェーン全体での把握においては、どのように排出量を取りまとめるか等が課題になっているという。ウイングアーク1stは、鈴与商事と、カーボンニュートラルの実現に向けた基盤サービスとして、サプライチェーンにおけるCO2排出量を集計・可視化するプラットフォーム「EcoNiPass」を開発。5月31日にこれを提供開始した。
環境に配慮する(Eco)ために(Ni)、手段や情報を人に渡す(Pass)という思いが込められた、同プラットフォームは、カーボンニュートラルを推進しているユーザー企業と、そのサプライヤーのCO2排出量をクラウドで自動集計・可視化し、排出量の現状把握と削減施策の検討を支援する。簡単な操作とわかりやすい画面、低価格でシンプルな料金体系により、CO2排出量をつかむための業務工数と、コストを削減する。
「サプライチェーン連携機能により報告集計の業務負荷を低減」、「初期費用ゼロ、月額4,800円(税別)にて利用可能」、「直感的にわかりやすいダッシュボード画面でCO2排出量を把握」といった特長を備えた。EcoNiPassは、GHGプロトコル(環境省PDF)をベースとしたScope別、エネルギー種別、企業・事業所別表示などでわかりやすく、月次トレンドや原単位表示により削減活動の進捗管理にも活用できる。
製品1個当たりのCO2排出量の可視化やサプライヤーからのデータ連携、製造ラインに設けた計測機器からのデータ連携機能の開発も進めている。いずれ企業や物流など、多様な外部データとの連携により、顧客の利便性向上を図っていくという。