情報通信
LA×ITソリューション、メタバースで学生の学びをアクティブに
学生が興味をもってそれに参画しているのか、対話にどの程度関与しているかなどを、迅速かつ定量的に把握し指導に活かせれば「主体的・対話的で深い学び」を支援できる。アクティブラーニングへの転換は、新学習指導要領でも重視(文科省PDF)、高等教育機関だけでなく、初等中等教育機関など幅広い教育現場において、指導方法等を充実させていく必要があるという。
NECと情報経営イノベーション専門職大学(iU)は、学生ごとの最適な学びと新しい教育手法の提供に向けて、後者のLA(ラーニングアナリティクス:学習環境を理解し最適化することを目的として、学習者と状況のデータを測定・収集・分析・報告する)研究と、前者のXR技術および「NEC感情分析ソリューション」を活用した仮想空間授業の実証実験を行った。
今後、個々の分析に有用となるデータを特定し、XRコンテンツとデータ分析を活かす授業設計の枠組みを開発していく。ローカル5Gを活用し、さらに高度なXRコンテンツの利用や仮想空間における多人数の同時体験、遠隔地とのシームレスな授業参画などの実現も目指していく。そして、各学生に最適化した指導や授業設計を支援し、教員の負荷軽減に貢献。VRを活用してより体験感のある授業を行い、学習意欲・理解度の向上に寄与する。
実証内容は大学・高等学校に加え、初中等学校での展開も視野に入れている。両者はさらなる実証を重ね、取得したデータから学生個人の傾向を分析し、教員による学生指導や学生自身の主体的な学びを加速する仕組みに活用していく。仮想空間を用いた協働的な学びの機会を届け、メタバース時代における新しい学び方を提供していく考えだ。