ロボティクス×IT、プラットフォームを融合しDXの社会実装を加速

労働力不足などが深刻化している。近ごろDXの推進とともに、各種ロボティクスによる業務の省人・自動化が期待されている。そこで一方は多彩な顧客ビジネスを支えるIT・広域仮想ネットワークを、もう一方はロボティクス系の各種デバイスを統合制御・管理する基盤を提供している。

5月26日、TIS INTEC Groupインテックと、ブルーイノベーションは、業務・資本提携契約を締結した。前者は金融・製造・流通・公共など、幅広い分野で上記ネットワークを提供していて、昨年より「ワイヤレスDX」を展開するとともに、顧客現場のDXを支えるインフラ機能の拡張を図っている。後者は独自開発したプラットフォーム「BEP」により、インフラ点検や物流・運搬、防災、警備、清掃などの分野で上記省人化、自動化やDXを支援している。

今回、①ITプラットフォームサービスや業種特化型ソリューションと、複数ドローン・ロボット・各種センサーなどを一括リモート制御・管理するデバイス統合プラットフォーム「BEP」とを組み合わせたビジネスの共創。②後者が有するドローン業界の先進的情報と、前者が有する全国的な顧客基盤を活かした共同マーケティングの実施。③両社の顧客に対する互いのソリューション・サービス販売と、個別システムの企画・開発――に、協同して取り組んでいく。

ドローン・ロボットDXソリューションの第一弾として、物流業界を対象に倉庫内での棚卸および搬送業務のロボット化・自動化を進め、今後はさらにドローンによる屋外業務なども含めた物流倉庫内のDXソリューションへと拡張し、サービス展開を図っていくという。

両社は、ドローンやロボットが最適に稼働するネットワーク基盤を活かした新たなソリューション開発とその社会実装を加速させ、各産業分野のDX推進と地域課題の解決、ひいてはヒトとロボットが共生する"スマートシティ"の実現に貢献していく構えだ。