介護現場DX、プライベートな居室もAIによる見守りが可能に

少子高齢化が進んでいる。日本における介護の現場では、介護スタッフの拡充や業務負荷軽減による生産性向上とともに、特別養護老人ホーム等の入居者の個別ニーズに柔軟に対応していくこと、そしてプライバシーへの配慮が求められている。

そのような中、暗い場所でも人の転倒やうずくまりなどをAI(人工知能)技術で自動検知するサービスを"きづきあ-ないと"として昨年7月から介護施設のトイレ見守り用途で提供してきたという。MDISは、「AI×見守りサービスkizkia-Knight」に居室見守り用途の新サービスを追加、「kizkia-Knight R」を5月24日に発売した。

新サービスは、AIカメラで"夜間の見守りや、プライバシーに配慮した居室の見守りを実現"。プライバシーモードとリアル映像モードの切替えが行える。Wi-Fi対応スマホなどにて、いつでもどこでも簡単に見守りを行える。介護スタッフはスマホで入居者の姿勢・動作などを確認してから、訪室の必要性や優先度を判断できる。映像をAI解析して異常動作の検知とプッシュ通知がなされる。同サービスでは検知時の姿勢及びその前後の録画も可能となる。

1つのアプリから見守ることを可能とする「kizkia-Knight R」(居室対応)と「kizkia-Knight T」(トイレ対応)によって、介護職員は、異なるソフトウェアを使わねばといったストレスを感じることなく、プライバシーに配慮した見守りを、業務負担を軽くしながら行える。居室・トイレ共通一覧表示画面、待受画面へのプッシュ通知、録画再生による振り返りなどを通じた介護サービスの高度化が期待される。

取り付け・取り外しが簡単で別室への移設も容易なAIカメラと、アプリを導入したスマホのみで利用可能となる。新しいkizkia-Knightは、ICT(情報通信技術)を活用した介護サービスのさらなる高度化に貢献するという。