自律飛行ドローン×AIの開放型基盤サービスをトンネル工事現場へ

人力による進捗管理が行われている。トンネル施工現場では、管理者は自ら実際にトンネル内を歩いて方々を写真撮影し、多岐にわたる工事の進捗の、管理報告書類を作成する必要がある。今日、建設業界を覆う人手不足に加えて、当該作業の負荷が課題となっている。

そこで、自律飛行型ドローンとAI(人工知能)で簡単かつ迅速に工事進捗管理や報告が行えるソリューションを開発するため、優れた自律飛行ドローン+AI技術を保有する企業と、自社の建設業向けオープンプラットフォーム上でのサービス実現をめざすことにしたという。EARTHBRAINは、クオリカと、トンネル工事など屋内型建設現場における自律飛行型ドローンとAIを活用した"工事進捗管理ソリューション"開発の協業について検討を始めた。

来春の商用化に向けて、クオリカがトンネル工事の現場及び実験設備で昨夏より試験を実施していて、誰もが参加可能な「ランドログプラットフォーム」の実証を今年度に開始予定である。同ソリューションは、クオリカのパートナーSpiralの協力のもと、自律飛行型ドローンを活用してトンネル内を撮影し、工事資材や作業の進捗、作業場所を自動検知・解析して、撮影データからオートマティックに工事進捗を管理することを可能にするものだという。

「ランドログプラットフォーム」にクオリカの独自AI機能を連携することで、工事管理者が遠隔からでも現場の進捗状況を確認できるようにする。今回、オープンな同プラットフォームを活用することで、上記ソリューションの拡張に有用なパートナー各社の技術とのスムーズな連携や、現場ニーズに合わせた柔軟な拡張性につなげていく。

EARTHBRAINはこれからも様々な業界のパートナーと連携し、建設現場のデジタル化を実現することにより、生産性・安全性・環境性の向上を図り、スマートでクリーンな未来の現場の創造に取り組んでいく構えだ。