金融業界においては、フィンテックなどIT(情報技術)を活用しビジネス展開するディスラプターが脅威となっていることもあって、「現物書類・手作業」からの脱却によるサービスの質およびスピードの向上は注力テーマである。一方、「顧客ニーズにあわせた迅速かつ柔軟なサービス提供をしたいが従来のシステムや体制ではスピードが追い付かない」といった課題が顕在化しているという。
日商エレとJTPは13日、コンテナオーケストレーションRed Hat OpenShiftを活用した金融機関向けアプリケーション・モダナイゼーションサービスの提供を開始した。モダナイゼーションとは、ビジネス変化に対応し、拡張性のあるアプリを素早く市場投入できるよう、プラットフォーム、開発モデル、アーキテクチャを最新化する考え方であり、今回――
金融機関が顧客向けに提供するアプリの開発・運用といった一連のサイクルを劇的に短縮する同サービスを提供することにした。業界初となるOpenShiftとNutanix(実績豊富なHCI:ハイブリッドクラウドインフラストラクチャ)の連携をコアに、開発資産のテスト~リリースを自動化し、個社にあわせた最適な運用体制の設計・構築までを行う。
モダナイゼーションの具現化においてはビジネスロジックを実現するアプリと、それを支えるクラウドなどインフラストラクチャも考慮した総合的な戦略を立てて、それを推進していくことが求められるという。両社は、金融機関が内製システムの開発・運用サイクルを変革し、Y/Z世代らエンドユーザーのニーズへ迅速・柔軟に対応――そしてDXを実現できるよう、金融系アプリ・モダナイゼーションを一気通貫で支援していく構えだ。