温泉+のワーケーションで免疫力Up、医科学的見地で効果を確認!

日本の旅のスタイルは日本人の働き方と密接だ。特定時期、一斉休暇、短時日といった特徴を背景に、非常に混雑するのにあえてそこへ行く、国内旅行の消費額は伸び悩んでいるが、コロナ禍で新しい生活様式が生まれ、テレワークが普及した。

ワーケーションやブレジャーへの関心が高まっている。感染リスクを軽減しつつより多くの旅行機会を創出し、需要を平準化する、働き方改革とも合致した「新たな旅のスタイル」により休暇取得の分散・促進を図るとして、観光庁はこれを推進している。

「新たな旅のスタイル促進事業」モデル地域No.37企業No.22に採択されたB-biz LINKBIGLOBEは、健康増進や健康に対する新たな気付きを生み出す福利厚生型ワーケーションの試験プログラムを別府温泉で実施。その結果を日本健康開発財団とともに今月12日に公表した。同プログラムでは、同財団が医科学的見地に基づきヘルスチェック、前後の変化を計測し分析した。

21年11月~22年1月にBIGLOBE社員計17名を対象に、異なる魅力を有する「北浜」「鉄輪」「明礬」でワーケーションを行い、別府温泉ならではの入浴法の実践や、免疫力を体内外から高めることを狙いとした食、運動プログラムを展開した。単なるリモートワークの延長ではなく、温泉ならではの地域プレイヤーが提供するプログラムと組合せたワーケーションにより、免疫力と関連する生理・心理指標に改善が認められた。

「温泉入浴で末梢血液循環が改善し血管年齢が有意に低下」「GSRS(消化器症状評価)検査で、消化器症状の改善を確認」「温泉、運動プログラムで健康面、メンタル面が改善」といった効果が得られたという。3者は今後も温泉地におけるワーケーション(例「ONSEN WORK」)により、仕事の質向上、コミュニケーション活性化+チームビルディングへの貢献など、新しい働き方の可能性を提案していく考えだ。