蓄積データをAIに学習させる際には結合・集計・欠損対応・変換などが必要になるケースが多く、データの加工・成形といった前処理が求められる。データサイエンティストは当該処理に大半の時間を費やし、予測分析を行う前段階で多大な工数をとられる。データ加工では一般的にプログラミングや表計算ソフト/専用ツール等が使われ、専門家でなければ負担大となる。そのようなデータ前処理が、AI導入のハードルになっているという。
ソニーネットワークは11日、予測分析ツール「Prediction One」において、データの加工、成形等を行う「データ準備機能」の提供を開始した。と同時にそれを搭載する新プラン「スタンダードプラスプラン」(デスクトップ版)をスタート。同機能は、予測分析を実行する前の段階で用いられるものであり、これによりユーザーは、AIモデル作成時の所要データの前処理をノーコードで行うことができる。
データ加工に不慣れなユーザーでも容易に予測分析の準備を整えられ、時間と手間のかかるデータ前処理作業の効率化が可能となる。データ準備機能は"ユースケース別ガイド"と"カスタムモード"を備えていて、前者では各種利用目的で選択したテンプレートに沿って操作するだけで、初心者でも簡単にデータ準備ができる。また後者では、自社のデータに合わせて結合、集計、欠損対応、変換などAI向けのデータ準備で必要な処理を実行できる。
カスタムモードを用いた「スタンダードプラスプラン」では、一連の加工処理を保存して自動実行――データ準備作業の自動化が可能になるという。