ベクトル型スパコンのクラウドサービス、先端研究・社会実装を支援へ

第5期科学技術基本計画でそれが提唱されて以来、国を挙げて「超スマート社会」の実現をめざしている。近年、AI(人工知能)、ビッグデータ、IoT(モノのインターネット)技術の普及により、研究者の取り扱うデータはますます大容量・大規模化している。

内閣府が"Society5.0"による未来社会を描いているなか、その大学においても、大規模な計算に柔軟に対するための環境が求められているという。NECは、東北大学サイバーサイエンスセンターからベクトル型スパコンによる大規模クラウドサービスを受注した。その利用は最高学府初となる。東北大学では、今回のサービスと、全国の研究者や企業へ提供しているスパコン「AOBA」のサービスとを組み合わせて、10月から新たに運用を開始する予定だ。

上記大規模クラウドサービスは、同社が2017年に発売し累計20,000枚以上の出荷実績を誇るカードタイプのベクトル型スパコンSX-Aurora TSUBASA/Vector Engineを活用した「SX-Aurora TSUBASAクラウドサービス」。この度は、NEC神奈川データセンター内に設置した理論演算性能2.3PFLOPSの「SX-Aurora TSUBASA」を、国立情報学研究所の学術情報ネットワークSINET6を経由してサービス提供する。

東北大学が20年10月より運用している「AOBA」との連携により、これまでの2倍以上の大規模な計算が実行できる環境を提供する。さらに、疑似量子アニーリングの大規模利用環境も提供することにより、量子・古典ハイブリッドでの先進的な計算サービス環境を実現するという。

同社は、「SX-Aurora TSUBASA」の特長――より使いやすく実効性能の高い高性能計算サービスを全国の研究者や企業へ提供していくことにより、先端研究活動を支援するとともに、研究成果の社会実装に貢献していく考えだ。