業務システム開発の成果物をトレーサビリティ管理する

IT(情報技術)を活用する。業務システムの分野では、コロナ禍により広まったリモートワークのさらなる浸透、レガシーシステムの更改、DXの推進に伴う業務/システムの見直し等により、今後投資が旺盛になると予測されている。

特にDXの推進においては従来のIT投資とは異なり、情報システム部門のみならずユーザ部門が大きく関与することで、ビジネスを変革することが求められる。が、経産省『DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~』では、「既存システムが事業部門ごとに構築されて、全社横断的なデータ活用ができない、過剰なカスタマイズがなされているなどにより、複雑化・ブラックボックス化」する課題が指摘されている。

日本では、システムインテグレータなどのITベンダがシステム開発を請け負うことが多く、システムに対する要求と仕様・設計との間で整合性を取りながらシステム開発を進めていくことが重要になるという。

ベリサーブは19日、トレーサビリティ管理ツール「ConTrack」において、システム開発向けの成果物テンプレートをビルトインして提供開始すると発表した。第一弾の業務システム開発向けとして、グループ企業SCSKの開発標準である"SE+(SmartEpisode Plus)"に準拠した設計成果物テンプレートをビルトインし、システム開発を可視化することで、顧客企業のDX推進を支援する。

①ドラッグ&ドロップによる直観的で使いやすい操作性、②一目で分かる成果物の関連性、③既存の成果物を活用、幅広いファイル形式に対応し、作業負荷削減といった特長を備えた。ConTrackを活用することにより、システム要求と実現手段としての仕様・設計間の関係性を見える化し、ユーザ部門主導で、ITベンダとシステムイメージを共有しつつ開発。DXに向けた継続的な改善が可能なシステム構築をサポートしていくという。