パナソニックHDは15日、FujisawaSSTにて実施中の、走行距離1,200km超で認識能力とAI技術を進化させた、小型低速ロボットを使った住宅街向け配送サービスの実証実験において、国内初だという、完全遠隔監視・操作型(フルリモート型)の公道走行の許可に関わる審査(基準:警察庁PDF)に合格し、道路使用許可を取得した。これにより今後は暮らしに溶け込むロボットを活用した配送サービスなどの実証実験ができる。
認識能力を向上させ、遠くの人、近接車両等の移動物体、落下物などを即座に発見してオペレーターに通知するようにしたことで、緊急時でもオペレーターが遠隔介入して適切な対応をとれる。横断歩道を走行する際に遠隔システムとの通信が途切れても、同ロボットは自律的に安全な場所まで走行する。これら技術の発展により、ロボット近傍の保安要員のサポートが不要となり、完全遠隔監視・操作型でのロボットの自律走行が可能になった。
今回、完全遠隔監視・操作型でのロボットの公道走行が可能になることで、更なる運行の効率化とともに、小型低速ロボットを用いた配送サービスの展開や拡大が期待できる。上記技術を搭載した小型低速ロボットや遠隔管制システムを、エリアモビリティサービスプラットフォーム「X-Area」と名付けた。
同社は、生活に寄り添う次世代モビリティサービスが街にあふれ、顧客が望むモノやサービスをいつでも・どこでも・非対面で・気軽に受けられる世界の実現を目指していく。今年5月から、FujisawaSSTにて商業施設から住民に商品を届ける実証サービスを予定している。