食品業DX、需給計画をサブスク型SCMサービスにて容易に

食品業界は見込み生産型である。各企業は、予想される需要に応じて生産・出荷を行う。生産計画の立案や賞味期限を意識した出荷調整といった需給計画業務は、過剰在庫や販売機会低減による損失防止ないし物流コストの削減につながるため、各社にとって非常に重要なものとなっている。

在庫不足による欠品が許されない商習慣がある一方、フードロスに対する世間の目も厳しくなっていて、より精度の高い需給計画が求められている。同業務は、商品や卸先ごとの対応が必要となるため煩雑になりやすい。部門をまたがる調整が発生するため人手による属人作業の行われていることが多く、システム導入による効率化のニーズが高まっているが――

需給計画業務システムの開発や導入には、数千万~数億円の投資や1年以上の準備期間が必要であった。従来、その導入障壁の高さが課題になっていたという。NSSOLは、食品業界向けのサブスクリプション型SCMクラウドサービス「PPPlan/ピーピープラン」を9月末から提供する。これにより、食品系企業が初期費用や工数を抑えた形でシステムを導入できるようにし、需給計画業務のDXの迅速な実現を支援する。

事業計画・予算達成のための需給オペレーション連携を実現する、食品業界特化型SCM計画系クラウドサービスPPPlanは、自社の20年以上にわたる食品業界向け需給計画システム構築/運用保守の実績から培われた業務知識や知見を背景に構築され、サプライチェーンマネジメント全体の課題解決につながるものとなっている。今後も機能拡張を進め、将来的には販売物流領域やデータ利活用等の機能も実装する予定だという。

同社はファーストDXパートナーとして、「PPPlan/ピーピープラン」提供をはじめとした食品業界のデジタルトランスフォーメーションを支援することで、業界全体の成長と持続可能な社会への実現に貢献していく考えだ。