1枚の絵で総合的に、企業価値を可視化・再構築する

当世は価値観が多様化している。短期的な数字中心だった企業評価において、持続的な発展を見込めることが重視されている。これまでも中長期的な価値創造を可視化する枠組みはあったが――

よりシンプルな1枚絵、社内外でのコンセンサスを得やすい、誰もが共通して理解できるものが求められていた。ゆえにこれを開発したという。電通は、企業の統合的な価値創造ストーリーを策定・開示・伝達・改善するための新しい経営設計図「統合諸表 ver.1.0」を、日経主催・18社参画の「Well-being Initiative」にて無料公開し、同図表を活用した「統合企業価値創造支援ソリューション」の提供を電通コンサルティングとともに行う。

「統合諸表」は、企業価値を「事業」「社員」「社会」「環境」の4象限で捉え、財務情報だけでなく非財務情報も含め、統合的な視点で企業価値の可視化・再構築を可能にした新しいフレームワークだ。企業の存在価値・戦略・具体的アクションまでを一体として提示することで、あらゆるステークホルダーが理解し、共感できるものにしたという。

「統合企業価値創造支援ソリューション」では、①「統合諸表」を活用した統合企業価値診断、②求心力のあるマグネットパーパスの策定、③上記4象限におけるマテリアリティの棚卸しとグランドストラテジーの再構築、④開示する非財務指標の設定とPDCAサイクルの運用、⑤価値創造ストーリーを実践する具体的なシンボリックアクションの開発、⑥無形価値をあらゆるステークホルダーに伝達するブランドコミュニケーションの企画・制作・実施。

連関する上記6つのサービスを統合し、総合的に支援していく。両社は、同ソリューションを通じて、顧客企業の中長期的な価値の向上と、社員・社会・環境のウェルビーイングな取り組みに貢献していく。新たな枠組みは「第3回 日経Well-beingシンポジウム」で披露される。