自動運転バスでまちなかMaaS事業創出を加速する

交通事故ゼロ社会の実現に資する。自動運転技術・システムは、移動の自由や効率化、地域活性化、人手不足の解消、生活利便性アップ、産業競争力の強化などに役立つMaaS(移動手段のサービス化)とも相性が良い。

今月18日、マクニカ三重交通三岐鉄道芙蓉リースは、三重県四日市市にて19~21日に実施される「まちなかの次世代モビリティ実証実験 2nd」への参加を発表。これは「自動運転導入検討会議」の取り組みのひとつであり、今回、近鉄四日市駅・JR四日市駅間の中央通り(片道約1.1km)で、ハンドル・アクセル・ブレーキのない自動運転バスARMA(フランスNAVYA社製)を運行し、新たな交通手段の実装に向けた課題を探る。

遠隔監視や各種モビリティの群管理も試行的に実施し、将来のMaaS事業創出に向けた検証を行う。同市では令和3年度発足の「四日市スマートリージョン・コア 推進協議会」にてスマートシティ創出に向けた取り組みも進めていて、マクニカ、三重交通、三岐鉄道は同協議会にも参画する。マクニカはモビリティWGの代表企業として、自動運転を含む次世代モビリティの導入やMaaS事業創出で同地域におけるスマートシティ実現に貢献していく。

上記実証実験においては、中央通りを往復する自動運転バスの走行に必要なデータ取得・セットアップ、技術的資料・取得データを提供し、効果検証を行う。走行データを遠隔監視システム「マクニカモビリティデータプラットフォーム」に連携し、走行情報をリアルタイムに離れた場所で確認可能とする。同システムを活用して、いずれ1人のドライバーで複数車両の管理が実現できるようにするなど、社会課題の働き手不足の解消を目指すという。

同社と芙蓉リースグループの「自動運転実証実験支援サービスプログラム」の下、芙蓉リースはARMAを提供。三重交通と三岐鉄道は自動運転中の安全を確保する「保安員」を供する。