各種現場を感知する、SaaS第一弾は混雑状況の可視化アプリ

人手不足や働き方改革、コロナ対策としての三密回避やトレースなど、様々な課題に対応しつつビジネスやサービスを継続しなければならない。昨今、各種現場ではDXや業務効率化の実現に向けて、人や物やそれらの動きをデータとして見える化することへの期待とニーズが一層高まっているという。

パナソニックシステムソリューションズジャパンは、画像センシング技術を軸に、現場を可視化し、顧客やパートナー企業と共に現場のプロセス改革を推進する「現場センシングSaaS」の提供を開始。まずは今月31日、コロナ禍中で需要の多い「混雑状況可視化アプリケーション」を発売する。同社は人やモノが動く顧客の「現場」の困りごとを、テクノロジーやエッジデバイスで解決していく――

「現場プロセスイノベーション」ビジョンのもと事業を推進している。画像センシング技術(「現場センシングソリューション」)は、太陽光や気象などの外乱影響を受ける屋外などの厳しい現場環境でも性能を発揮し、独自の画像処理アルゴリズムで捉えたい対象・事象を特定できる。長年培ったカメラ開発の知見、様々な現場データをもとにした画像処理アルゴリズム、高精度なディープラーニング技術を組み合わせ、そのノウハウを確立してきた。

それを今回、システムやサービスとの連携が容易なSaaSアプリケーション群として順次提供していく。「混雑状況可視化アプリケーション」では、人の重なりに強い独自エンジン「人密集度可視化」技術を搭載。汎用ネットワークカメラの画像を利用でき専用端末/初期コストが不要、計測結果が一目で分かるダッシュボード機能と、他システム連携が容易なWeb API機能といった特長を実現した。

より多くのパートナーと顧客に安心して使ってもらえるよう、順次アプリ・ラインアップを拡充していく。同社は今後も、多様な「現場」に寄り添うことで、顧客の経営課題や社会課題の解決をめざすという。