ローカル5G×最先端ITで空港および周辺観光の魅力度アップ!

そこは東京から空路で約1時間、紀州の玄関口として多くの人に利用されている。近くに日本三古湯、絶景海岸、自然エネルギー体験施設や7頭ものパンダに会える世界などがある一方、少子高齢化を背景に、職員の労働力及び熟練技術の継続的な確保が困難となっている。

さらには南紀白浜エリアの魅力ある観光資源を活かした新たな観光振興の取り組みが求められているという。南紀白浜空港において、南紀白浜エアポートNECTHKオリエンタルコンサルタンツは、先進的なICT(情報通信技術)を活用して課題解決を目指す。今回、新たなサービスの開発を目的とした実証実験を日本マイクロソフトおよび凸版印刷とともに今月14日~来年3月31日に実施する。

6社は、同空港のターミナル内とエプロン、滑走路周りの道路を対象に、4.8GHz~4.9GHzを利用する固定型と可搬型のローカル5G基地局を活用した高速大容量・低遅延なネットワーク環境を構築し、①HoloLens 2を活用したスマートメンテナンス、②複数ロボット協調制御による来訪者案内/デジタルサイネージ広告、③MR(複合現実)空間でペイントしたオリジナル飛行機の着陸見学体験サービスの実証を順次開始する。

従来GPS情報と目視で行っていた路面劣化などの点検について作業時間の短縮と確認の効率化を図ると同時に、熟練労働者の技術力の継承の一助とし、生産性が高い業務環境創出を実現する。ローカル5Gネットワーク、Azure IoT Edge/NEC Express5800 for MECで構成したしくみとMicrosoft Azureで動作する複数ロボット協調制御システムにより省人化・無人化サービスや業務の柔軟かつ迅速な開発・実装を具現化する。

南紀白浜空港バックヤードツアーを先端技術で新たにし、さらなる体験価値や魅力度の向上を図り、南紀白浜エリアの来訪者増加につなげていくという。