地球温暖化の抑止に向けて、GHG排出量を見える化する

一昨年10月、日本政府は二酸化炭素など温室効果ガス(GHG)の排出量を2050年までに実質ゼロにする、「カーボンニュートラル」を目指すと宣言した。現在、カーボンニュートラル社会の実現に向け、世間ではGHGを削減する様々なサービスが提供されつつある。

企業にはGHG排出量の可視化が求められているが、算定方法の選択肢は数多く、最適な方法の選定は難しい。企業の排出量は、「活動量(製品の購入額)」×「排出原単位(その製品で決められた固定の排出量(業界平均値))」で算定するのが一般的だが、その方法では排出量削減のために、例えば従来製品からグリーン製品・サービスに切り替えたとしても、その削減効果が算定結果に反映されないといった課題もあるという。

グループで「NTT Green Innovation toward 2040」を進めている、NTTデータは、社会全体のカーボンニュートラル実現のため、「温室効果ガス排出量可視化プラットフォーム」の提供を今月21日に開始した。1月14日からグリーンコンサルティングサービスを提供し、多くの企業が行っているGHG排出量の可視化が排出原単位に基づき算定されるレベル0~1に止まっているところ、その削減アクションにつながるレベル2への到達までを支援している。

そして今回、上記プラットフォームでは、企業ごとに事業特性や保有するデータから適した算定方法の構築を支援する「可視化プロセス構築メソッド」や、サプライヤー企業の排出量削減の取り組みを調達企業側の同削減に取り込める「サプライヤー別算定方式」を提供する。これにより、顧客企業は事業に応じて効率的かつ効果的に排出量を可視化できるという。

同社は今後もグリーンコンサルティングサービスにて様々なしくみによるGHG排出量可視化の高度化を実現し、カーボンニュートラルの達成に向けた活動を加速する提案を行っていく考えだ。