グローバルサプライチェーンアプリにてCO2排出予定量を可視化

世界規模で温暖化対策が急務となっている。「2050年カーボンニュートラル」の実現をめざす、日本では昨年10月に「地球温暖化対策計画」が5年ぶりに改訂された。

環境省が同計画を開示している。今日、企業でもCO2排出量を把握し、自社の排出削減に責任を負う考え方が一般的になりつつある。それらは関連企業~消費者を含むバリューチェーン全体が対象で、主に調達・輸送に関わる自社外のプロセスを踏まえた排出量算定も求められる取り組み。だが現状、排出量の可視化は実績の把握までが主であり、将来の予測・計画視点での情報の取り込みは手つかずだという。

クニエは、「Global Supply Chain Planning + S&OP」Anaplan社から供する)アプリにCO2排出予定の可視化機能を追加したソリューション、「Sustainability Analytics & Supply-chain Advanced Planning」を3月1日より提供する。同ソリューションは豊富なコンサル実績に基づき、あらゆるグローバル企業のサプライチェーン計画業務での要件を機能化し構築したアプリとSCP/S&OP構想・改革等のコンサルサービスを組み合わせたもの。

グローバルサプライチェーン数量計画(SCP)、金額・予算着地見込みなどの金額計画(S&OP)に加え、CO2排出量原単位情報を取り込みサプライチェーン情報と掛け合わせ算出する「将来の排出量見える化・計画機能」を拡充した。同ソリューションを利用すれば、グローバルの複数部門/拠点において一元的にSCP/S&OPサイクルを実行し、その最新のサプライチェーン計画に基づいたCO2排出量予定管理ができるという。

同社は、今後も、SCM領域で培った豊富な知見を基にしたコンサルティングサービスやソリューションを提供することで、グローバル企業の変革を支援していく構えだ。