産学協同で次世代のデータ活用プラットフォームを創り出す

5G通信サービスの社会実装が進みつつある。日本では今後データの活用がさらに活性化――地域課題の解決やイノベ―ションの創出に繋げられていくと期待されている。他方、諸外国においては、Beyond5Gや6Gと呼ばれる次世代情報通信基盤の研究開発及びその取り組みが活発になりつつある。

それらの動向に追従していくためにも、日本国内において、次世代に向けた研究開発の取り組みを進めることが重要となっている。次世代ICT(情報通信技術)に加えて、情報社会の更なる進化にあたっては、世の中にある多彩なデータを扱い、それらを相互に連携させていくためのプラットフォームの構築が重要であり、当該プラットフォームの具現化が課題になっているという。

京都大学NTT西日本は、京都大学プラットフォーム学卓越大学院プログラムにおいて連携し、社会に存在する様々なデータを活用連携する次世代のプラットフォームに係る実証実験/検証環境「Platform Initiative Lab」を共同で整備する。同ラボではワイヤレスIoTセンサー(例、Wi-SUN FAN搭載ゲートウェイ)、最新のローカル5G無線局設備、IaaS/データ処理基盤などが整えられる。

データ収集・処理プラットフォームとして必要不可欠な設備を揃えて、農業・医療・防災現場等にてデータ収集、分析~処理駆動、ビジネス想起も可能な「ワンストップな実証実験環境」を提供する。今後、オープンに参加機関、協賛を募り、さまざまな産業プレーヤーと上記プログラムの担当者が共創し、プラットフォームに関連する研究開発・実証を通じて新しいビジネスを創出し、次世代プラットフォームの新規創出に貢献できる人材の輩出もめざす。

次世代の情報社会を支えるプラットフォームの具現化に取り組んでいく、両者は、同ラボの概要を情報学シンポジウムにて、詳細を別途同ラボのオープニングイベントにて説明する予定だ。