部門間作業をDX、商品パッケージの記載内容をAIで自動校正する

新商品を開発したり、製品をリニューアルしたりする。それらのパッケージ制作時に、記載内容に誤りがないかといった確認作業を必ず行う。多くの企業は、今日、ニューノーマルな働き方への対応やデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進、そしてさらなる生産性向上が求められているのに――

目視による確認負荷やダブルチェックでの体制構築、複数部門での回覧など制作・確認の両部門に大きな負担がかかっているという。凸版印刷は、AIを活用することで印刷物・デジタル媒体に関する業界・企業特有の表記や専門用語を学習し、企業ごとの基準に合わせて文章の校閲・校正を可能にする「review-it!」シリーズの第二弾として、商品パッケージの校正作業を自動化する「review-it! for Package」を今月中旬より提供する。

19年10月に開発した「review-it!」は金融業界を中心に様々な企業に活用されている。そして今回開発した「review-it! for Package」は、小林製薬と共同で昨年6月~12月に実証実験を実施。商品パッケージ記載内容の校正自動化と作業のオンライン化により、確認作業者の負荷削減および複数部門での回覧業務の効率化を実現する。制作業務フロー全体の業務効率化と品質向上における有効性が確認された。

「原稿とパッケージデータ照合確認の負荷削減」「修正前後の差分、およびデザインと版下の差分確認の負荷削減」「校正~回覧業務のオンライン化・効率化」といった特長を備えた。「review-it! for Package」サービスを本採用した小林製薬は、商品パッケージ制作・校正業務における業務効率化を目的に、まもなくその運用を開始する予定だ。

商品パッケージ制作における目視校正を最小限にする。新サービスについて、凸版印刷は3月2日のウェビナーにてユーザーとともに紹介するという(申込みページ)。