Beyond5G、超スマート社会におけるWi-Fiを軽やかに

多彩な知識や情報が共有され、画期的な価値が生み出される。あらゆるモノがネットにつながる「IoT」社会に対応するため、国内外の主要モバイルキャリアは、LTE/5Gサービスとホットスポット等でのWi-Fiサービスとを展開し、データ通信の負荷分散を行っている。

SIM認証と一元化されたセキュア認証をWi-Fiサービスのローミングで実現する技術Passpointと、それに基づいた国際的公衆無線LANローミングの枠組みOpenRoamingでは、モバイル端末がAPからのビーコンフレームを受信すると、SSIDに関わらず、ローミングパートナーと認証タイプを確認し、IEEE802.1Xによる安全な認証を経て自動的に接続されるという。

京都大学ACCMSLocal24東北大学CCNIIは、NICTのBeyond5G研究開発促進事業(イ)に採択された「次世代公衆無線LANローミングを用いたオープンかつセキュアなBeyond 5Gモバイルデータオフローディング」について、国際学術無線LANローミングの枠組みeduroamを推進してきた欧州GÉANTを研究分担者とする共同研究を開始した。研究実施にIIJが、社会実装にアイ・オー・データがそれぞれ参画し協力する。

OpenRoamingを、一般店舗や施設/自治体などが無料提供する公衆Wi-Fiサービスで利用できるようにする技術を確立する。その上で、eduroamで培われた認証連携技術を活用し、ユーザの所属機関等で認証とモバイルキャリアのSIM認証を連携させる。学生等の所属機関・属性に応じてLAN資源へのアクセスを制御し低遅延化――Beyond 5Gに相応しいオープンかつセキュアなモバイルデータオフローディングを実現する。

岡山大学と連携し、新世代トランスポートプロトコルmultipath QUICを利用した動的経路選択機構の研究開発も行うという。