クラウド×完全仮想化、モバイル基地局の開設目標を4年早めて達成!

ITの浸透が人々の暮らしをあらゆる面でより良い方向に変えていくという。デジタルトランスフォーメーションが提唱されてから18年経った。今日、各種産業系ITシステムの仮想化やクラウドサービスは標準となり、社会・生活基盤である「モバイル通信」の迅速な展開、柔軟性や持続可能性が求められている。

従来、「日本の携帯電話料金は高すぎる」との声が政府や市民からあがっていた。そこで、ゼロから携帯電話基地局の設置を始め――サービス提供開始時は東京都23区・大阪市・名古屋市に限られていた――自社回線エリアを日本全国に広げ、サービス品質の向上に努めている。基地局設置にかかる工事会社との強固なパートナーシップを築くほか、楽天グループの総力を挙げた用地確保により、楽天回線エリアを急速に推し進めてきたという。

楽天モバイルは今月4日、楽天回線エリアの4G人口カバー率が96%に到達したことを発表した。総務省より2018年4月に認定を受けた「第4世代移動通信システムの普及のための特定基地局の開設計画(1.7GHz帯周波数)」で予定していた「人口カバー率96%の到達」を2026年3月末(2025年度末)から約4年前倒しで達成した。

同社は、大規模商用モバイルネットワークとして世界初(19年10月1日時点、ステラアソシエ調べ)の完全仮想化クラウドネイティブモバイルネットワークにより実現したシンプルでコンパクトな基地局構成、AIによる基地局用地探索、ドローンを活用した基地局の現地調査・竣工検査など、さまざまな革新的デジタル技術およびITを用いて、基地局開設効率を飛躍的に向上させているとのこと。

楽天回線エリア内で顧客はデータ容量の制限なく、高速でデータを使い放題できるという。楽天モバイルは、今後も全社を挙げて楽天回線エリアのさらなる拡大ならびに携帯電話基地局の高密度化を推進し、サービス品質の向上を目指していく構えだ。