ネットバンキングの性能を自動監視、IT運用効率アップへ

近ごろ物理的な銀行に行ったことがない。すべてインターネット経由でことを済ませているという人や、迅速なビジネス展開のためにさまざまな仕組みや手続をデジタル転換している組織は増えつつある。

当行では、オンラインでの口座開設申込や、申込から利用開始までのスピード、各種手数料の安さ、利便性の高い資金調達サービス、銀行APIの充実などを理由に、スモール&スタートアップ企業を中心に利用が急増しているという。GMOあおぞらネット銀行は今年1月、UXを損なわぬIT運用効率性向上の実現に向け、「IBM® Observability by Instana APM」を導入した。

SAAS版Instanaは、管理対象サービスの自動検出・依存関係を可視化、データや処理の流れを追跡する可観測機能と、アプリ/性能の自動監視機能を備えたAIOps(人工知能×機械学習でシステムの安定運用を支援する)プラットフォームである。複雑なアプリやインフラのパフォーマンス監視・自動化、マイクロサービスにおける可観測性が期待できるという。

18年7月の誕生以来、システム開発を内製化し、顧客に寄り添った金融・決済サービスをスピード感をもって提供している。中長期には「スモール&スタートアップ企業向け銀行No.1」「組込型金融サービスNo.1」「テックファーストな銀行No.1」を三本柱として、顧客と共に成長する銀行であるべく、社員一同、新たなシステムの開発やサービスの提供などに向けて邁進しているという。

同行は、今回の導入により、顧客情報を扱う銀行業務のシステム/アプリの機密性や信頼性を担保しながら、パフォーマンス確保が可能になる。今後、日本IBMの協力のもとInstanaを活用することで、インターネットバンキングのパフォーマンス監視やバックエンド環境の可視化・分析を効率化し、安定的なサービス提供とサービス拡充に取り組んでいくという。