情報通信
建設機械の制御運用×生産販売等、2系統のデータを一元管理活用する
日立建機と日立製作所は、前者のDX加速に向けて協創活動を行い、建設機械の稼働情報(OTデータ:制御・運用データ)や生産・販売・在庫情報等(ITデータ:情報技術データ)を一元管理し、データ利活用を促進する「DX基盤」を構築した。これにより日立建機は、従来システムごとに管理していた多様なデータの収集~分析・利活用のサイクルを効率化できる。顧客にとっての新たな価値の創出を推進する。
同基盤は、生産・販売・在庫等の業務情報や建設機械の稼働情報など複数システム/アプリに分散するデータを集めて一元管理し、「ConSite」などの各種ソリューションと連携する。画像などのビッグデータを効率的に管理する機能、高度な分析のための機械学習、AI分析ツールを備えていて、多重データ/条件による分析が迅速に行える。
その環境構築にあたっては、パブリッククラウドを活用したITインフラ構築・運用に関する日立のノウハウで安全性を担保すると共に、Infrastructure as Code(IaC)と呼ばれるITインフラ構築をコード化する手法を採用――、運用までを見据えた環境構築を素早く実現した。経営方針や社会動向に合わせて新たなアプリケーションが必要になった場合も、同基盤の開発環境と本番環境を連携させることで、アプリ開発から運用まで柔軟に対応する。
「Solution Linkage」データ連携による世界的なサービスメニュー拡充も視野に、今後は、OTとITのデータを活用したアプリのPDCAサイクルを継続的かつ効率的に回すことで、DX実現に向けた取り組みを加速させるという。