超高層マンション屋上へ、非常食や医薬品等をドローンにて配送する

「空の産業革命」に向けた仕組みづくりが進んでいる。そのロードマップ2021年版には、ドローンのレベル4(有人地帯での補助者なし目視外)飛行について、離島・山間部で実現したのち人口密度の高い地域、多数機同時運航へと発展させ、いずれ"空"モビリティ施策に繋げていくなどとある。

生活物資・宅配荷物・農作物等のほか医薬品の配送も含むドローン物流や、防災・災害対応(被災状況把握・救援物資)の社会実装などを図る道筋が描かれている(『空の産業革命に向けたロードマップ2021』官邸PDF)。真に人口密度の高い地域でそれらを実現するためには、高さ60m以上の建築物――超高層ビルやマンションが立ち並ぶ首都圏ベイエリアにおける検証が必須となるだろう。

今月11日、楽天グループ日本郵便の合弁会社であるJP楽天ロジスティクスは、都市部でのドローン配送の実現を目指す千葉市ドローン宅配等分科会技術検討会に参加し、その取り組みの一環として、昨年12月1日~16日の約2週間、千葉県市川市の物流施設から千葉市内の高さ100mを越える超高層マンションへのドローンを活用したオンデマンド配送の実証実験を行ったことを公表した。

都市部超高層マンションに向けたドローンによるオンデマンド配送はこれが国内初だという。今回、最大積載量7kgのドローンを活用し、「THE 幕張 BAYFRONT TOWER & RESIDENCE」の住民が専用サイトで注文した救急箱や非常食、医薬品などの物資を、「プロロジスパーク市川3」の駐車場から同タワーマンション屋上のヘリポートまで、東京湾海上や公道上空を含む約12kmに渡って配送した。

台湾CIRC社と当該ドローン機体を共同開発した。JP楽天ロジスティクスは今後も、上記実証実験で得た都市部に向けたドローン配送の知見を生かし、ドローンを活用した配送サービスの実現に向けて取り組んでいくという。