ICT施工、油圧ショベルによる工事の進捗をクラウド経由で共有

生産年齢人口が減少している。日本では様々な分野での能率化・効率化が必須といわれていて、たとえば、建設分野においては国土交通省が中心となって、ICT(情報通信技術)の全面的な活用による建設現場の生産性アップと、魅力ある職場づくりが進められている。

その取り組みを"i-Construction"と呼ぶ。今日、国内の建設各社は、これからも労働力不足が加速していくだろう中、「安全性向上」「生産性向上」「ライフサイクルコスト低減」の課題に直面しているという。日立建機は、それら課題を顧客とともに解決する「Solution Linkage」を提供し、顧客ニーズに合わせ、ICT活用工事における各工程別ソリューション、ICT油圧ショベルなどの機械・機器、ソフトウエアの販売やレンタルなどを柔軟に提案してきた。

そして今年4月、「オフロード法」2014年基準に適合した新型油圧ショベルZAXIS-7シリーズ3機種――ICT油圧ショベルZX135USX-7ZX200X-7/ZX330X-7のオプションとして、施工録画ソリューション「Solution Linkage Work Viewer Cloud」の国内提供を開始する。

上記3機種に標準搭載されているビューワー機能(機体近くでスマホを使って稼働映像を確認)を拡張した。この度の施工録画ソリューションは、専用通信ユニットを後付けすることで、事務所など現場から離れた場所でもPCやタブレットを使って、機体に搭載したカメラによる現在と過去の映像をクラウド経由で確認、現場の施工工程を把握できる。

タイムラプス動画により全作業の録画映像を閲覧でき、作業者・管理者双方の観点での施工進捗管理を支援する。「リモートでリアルタイム動画を確認、施工中のトラブルに即時に対応可能」「機械の位置と施工進捗状況をリアルタイムに把握して工程管理を円滑に」といった特長を備えているという。