最新GPUテクノロジが次世代PC・メタバースの扉を大きく開く

事務用PCもそれによりeSportsマシンになる。産学医療等の発展に寄与するスーパーコンピュータやAIの高性能化にもそれが関わっている。画像処理半導体――GPUは、電脳空間でリアルな3Dアバターを活躍させるなどする「メタバース」時代に、一層適用範囲を広げつつある。

2022年の幕が開けた。米国ラスベガスで開催中のテック見本市CESにおいて、NVIDIAは1月4日、ゲーマーとクリエイターにとっての究極のプラットフォームの新たな方向性を示すとともに、ゲーミング用Studio GeForce®をベースにしたノートPCのデザイン、ならびにデスクトップおよびノートPC用のGeForce RTX®30シリーズGPUと最新テクノロジを明らかにした。

加速された新コンテンツのGeForce NOW™クラウドゲーミング、NVIDIA Studioの拡大、クリエイター向けNVIDIA Omniverse™の発売についても語った。今日、世界の大手メーカーがNVIDIA Ampereアーキテクチャを基にした160超のゲーミングStudioノートPCを市場投入し始めている。それらはレイトレーシング向け第2世代RTコア、DLSS、AI向け第3世代Tensorコアを搭載し、これまでで最も薄く、軽量かつパワフルなノートPCとなっている。

最新世代のCPUを搭載したそれらノートPCの多くは、G-SYNC®と1440pディスプレイを実装している。そこに新たなレベルの性能をもたらす――デスクトップ向けNVIDIA TITAN RTX™を上回る性能を実現する、ノートPCに初実装となる――RTX3080Tiと、 RTX3070(RTX2070SUPERの速度を最大70%超越)を搭載したノートPCは、2月1日に発売予定だという。

さらには、無料でダウンロードできるAI活用ペインティングアプリNVIDIA Canvasのメジャーアップデート、クリエイター向けオムニバースプラットフォームの新機能Omniverse Nucleus Cloud、同プラットフォームアプリであるOmniverse Machinimaの新たな基盤開発についての紹介も行った。オーディオソースだけで顔の表情をすばやく簡単に生成できるOmniverse Audio2Faceを最新化し、EpicのMetaHumanへの直接エクスポートを可能にした。

同社は、Ampereアーキテクチャファミリーの新顔としてGeForce RTX 3050を追加したことや、新しいRTXゲーム10タイトル、モニターの新カテゴリー1440p eSports、2,000万人以上のGeForceゲーマーが毎月これを使って競技しているNVIDIA Reflexのエコシステム拡大(7ゲームに新実装。各6つの新モニターとReflexマウス)などについても発表した。