また、新型コロナウィルス感染症の拡大により、講師や受講生同士が教室でリアルなコミュニケーションを楽しむ「習い事」としての従来型スクール環境が変わり、ネットを活用した趣味時間消費の一部としての位置づけに変化しつつある。昨今、スクール事業者の間では、潜在的な受講生の関心を掘り起こす仕組みづくりと、新規受講生の獲得につながる各種支援サービスに対するニーズが年々高まっているという。
メディアシークは、同社の「マイクラス」を利用する全国のスクール事業者向け付加価値サービスとして、「AIレコメンド」サービスプラットフォームを開発した。スクール受講生の行動履歴や傾向を独自のAIエンジンで分析し、新規受講を検討中の人へ、興味を持ちそうな講座やサービスを提案する。セブンカルチャーネットワークが運営する池袋コミュニティ・カレッジにおいて、同プラットフォームの提供を今月4日に開始した。
インターネットを使った講座案内や申込みに対応し、講座検索を利用中の人にそれぞれ最適と想定される講座やサービスを自動でお勧め表示する。「AIレコメンド」は、講座情報の関連性をもとに提案するアイテムベースのレコメンドと、利用者の申込履歴や行動履歴をもとに講座を提案する協調フィルタ型のレコメンドとを組み合わせたハイブリッド型となっている。
ユーザー毎の申込傾向や推奨結果を独自AIで評価解析し、より購買につながるようにその結果を最適化する。新サービスは基本利用料ゼロ円、成約実績に対する手数料のみで、手軽に始めやすい環境が用意されている。多くのスクール事業者にとって、新規顧客獲得に向けた「次の一手」として大いに期待されるしくみだという。