地球に優しい、農場等でCO2ネットゼロに向けた取り組みが可能に

近ごろの気候変動は温室効果ガスによるものだとして、現在世界中でカーボンニュートラル、CO2排出量を実質ゼロにする取り組みが推進されている。それは国連SDG.13に直接関わっている。

がその一方で、貧困・飢餓・健康にかかるSDGs.1~3、陸の豊かさを持続可能とするSDG.15を達成することも重要で、それらと同時に"気候変動に具体的な対策を"という13(各項、外務省SDGグローバル指標参照)に取り組めばジレンマに陥りそうである。農業は、世界のCO2排出量の2割を占めている(国連FAO資料)。

今月、BASF(BASFジャパン)は、生産者がCO2排出量を削減するための活動を追跡しその実績により利益を得られる"Global Carbon Farming Program"の段階的開始を発表した。同プログラムは'30年までに小麦・大豆・米・菜種・トウモロコシの生産において、作物1トンあたりのカーボン使用体積を3割削減するという同社アグロソリューション事業本部の目標を支えるものだ。

炭素効率の高い農業を実現することは、気候変動対策に大きく貢献することにつながるとしている。同プログラムは持続可能な農業を促進し、種子から形質、革新的な化学的・生物学的農薬製品、デジタルファーミングや施肥管理ソリューションに至るまで、同社の生産者向け総合ポートフォリオを最大限活用できるようにする。改善を指示・評価するためのサステナビリティツールを基盤としていて、バランスの取れた意思決定を支援する。

これにより、ネットゼロを推進し地球温暖化を抑制するうえで重要な役割を担っている生産者は、農場でのCO2排出量を削減し、土壌への炭素隔離を促進できるようになるという。同社は、認証機関から生産者がカーボンクレジットを得られるグローバルな仕組みを構築し、CO2排出量削減の取り組みから第二の収入源を得られるようにもしていく構えだ。