顧客の"みたい"というニーズに応えるソリューションを提供することで、将来的な社会課題の解決に貢献することを目指している。その中のひとつとして、ドイツの関係会社MOBOTIXのサーマルカメラを利用した温度の"見える化"技術への取り組みがあるという。コニカミノルタは、エッジサーマルカメラによる温度の連続測定データを保存管理する「FORXAI Temperature Monitoring App(TMA)」を開発した。
TMAは、同社の強みであるセンシング技術を活用したIoTシステムで目に見えない温度を捉え、カラーマップ化する。生産設備の一般的な温度センサーは「点の温度データ」測定・モニタリングに留まるが、TMAでは-40℃~550℃対応サーマルカメラを用いて設備の表面温度を多くの測定点による「面データ」として取得できる。時系列に表面温度を追跡し、広範囲にわたって設備の状態をモニタリングすることもできる。
また、「火災予防ソリューション」では、異常温度の設定時に適切な閾値を割り出すためのデータが不足――従来そんなケースが多かったが、TMAの導入により、モニタリング対象の温度履歴から定常状態の把握が可能となり、実データに基づいた閾値の設定を支援する。TMAを利用すれば最大4台のサーマルカメラを一括管理でき、温度測定領域の設定が容易になり、温度情報の統合管理が実現する。
画像IoTプラットフォーム「FORXAI」のアプリケーションであるTMAは、今月22日からコニカミノルタジャパンが提供し、その後海外へも展開されていくという。