各種ITを用いたデジタルトランスフォーメーション（DX）が多彩な領域で推進されている。近年、ディープラーニング（深層学習）等のAI技術を用いた画像認識及び解析は、製品検査の自動化、高度な見守り、次世代交通・MaaSなどを実現するものとして産業・社会分野で活用されている。
そこで2018年より、独自のディープラーニング技術を活用した物体検出／測距の仕組み――安全監視や行動監視などを実現する各種エッジ（現場）向け画像認識ソリューションを提供してきた。顧客から、AI技術の活用方法やシステム構築の具体化、認識・検出率の向上、AI品質保証の考え方など、画像認識AIシステムを構築するうえでの課題が数多く寄せられていたという。
日立ソリューションズ・テクノロジーは今月8日、「画像認識エッジソリューション」の新たなサービスメニューとして、画像認識AIシステムの構想・検討から製品開発・運用までをトータルで支援する「画像認識AIシステム構築コンサルティングサービス」の提供を開始した。AIシステムの構築プランニング～性能改善、実運用（量産）までをワンストップサポートする。
同サービスは、顧客のシステム開発フローに応じて、AI技術動向調査、AIシステム構築プランニング、教師データ作成、AI実装・評価・最適化、認識率解析・向上、AI活用データ解析、AIシステム性能改善サービスまでを総合的に支援するだけではなく、各フェーズ（構想・検討、試作開発／PoC、製品開発、量産）や課題に応じてメニューを選択できるものとなっている。
例えば、顧客独自のAIモデルやオープンソースコードモデルを所望プラットフォームに実装して最適化したり、各フェーズまたは課題（精度や品質保証等）に応じたサポートをしたり、画像認識AIシステムで多く問題となるAI品質保証についても、ガイドライン策定からプロセス構築までの具体化を支援するという。