点検・検査現場DX、対話型ハンズフリーのしくみで音声記録

労働人口の減少が深刻化している。日本では近年、ITを活用した業務効率化に取り組む企業が増えている。中でも作業の手を止めることなく、ハンズフリーでデータ入力ができるAI音声認識技術は、製造・物流・流通などの業務と相性が良く、活用が広がっているという。

アドバンスト・メディアは今月1日、点検・検査記録向け対話型ハンズフリー音声入力システム「AmiVoice CSE」を発売した。業界シェアNo.1(出典:『ITR Market View : AI市場2021』)の音声認識エンジンAmiVoice®を搭載。点検・検査業務で頻出する英数字を高精度でテキスト化することが可能で、漢字やカタカナ、フリーワードも入力できる。

AI音声認識を用いたデジタル記録によって、さまざまな現場で作業内容を見える化し、生産性向上・業務改善に貢献する。同システムはスピーカーから流れる質問に答えた声で点検・検査記録を作成する。作業の手を止めたり、画面を確認したりせずとも結果を入力できる。事前登録した点検・検査項目を音声ガイダンスが読み上げるため、抜け漏れを防止し、作業の標準化に寄与する。

点検・検査結果と併せて作業の開始/終了時間(着完情報)を自動で収集して内容を見える化、オフライン環境でも使えるスタンドアローン型といった特長を備えた。同システムは、音声認識に特化したウェアラブルマイク「AmiVoice Front WT01」により、騒音環境下でも発言内容を高精度にテキスト化する。入力データはBluetooth経由でPCへ簡単に転送できる。従来の労力を解消する。

「AmiVoice CSE」発売記念として14・17日に製品紹介ウェビナー(利用現場想定デモあり)を開催する。同社は今後も、AI音声認識を活用したハンズフリー・アイズフリー入力の普及を目指し、業務改善・効率化に役立つサービスの開発・提供に努めていくという。