人の動きを光跡にして、人流を分析する

IT(情報技術)を活用して様々な物事をより良くしていく、"DX"が各種産業分野にて進められている。近ごろ世間でも大勢の動きや人出の多寡を「人流」というようになったが、産業界ではかねてより、金流・物流・人流をはかり知ることが肝要とされている。

11月30日、東芝ライテックは、カメラ付きLED照明ViewLEDソリューションの第2弾として「人流分析サービス」の提供を開始した。LED照明と一体化したカメラを天井に設置し、撮像をAI解析する「ViewLED Solution」を活用して、人の行動に潜む課題を解決するため「人」の動きを数値化、軌跡描画で可視化し――、様々な施設(倉庫・工場・体育館等)内の人の行動状況の把握や改善対策をサポートする。

人流分析サービスでは、人の動きを座標データとして取得できる。それらの情報を画像上に軌跡として描画し、CSVデータとしても出力できる。この新サービスのシステムは、ViewLEDを情報入力媒体として、全体照度を確保でき、さらに俯瞰可能な天井部などに設置することで、そこからのクリアな画像を撮影する。撮影された映像データはクラウドに保存され、AIにより画像解析される。

「人手をかけていた人流計測作業が軽減可能」、「定点から来場者・作業者の行動を軌跡描画するため、行動の意図が直感的に素早く判断可能」、「正常時と異常時のデータ比較により、撮影環境における課題を抽出し、改善検討材料を見える化」、「移動時間や距離の把握により迅速な原因究明が可能で、改善対策にも寄与」、「体育館における団体スポーツのフォーメーションなど行動解析に役立つ」といったメリットが得られるという。

人流トラッキングやレイアウト改善に貢献する「人流分析サービス」の次には、ViewLEDソリューション第3弾として、誤作業検知や作業時間計測に資する「作業分析サービス」のリリースが計画されている。