デジタルヘルスサービスにて、肺がんの5年以内発症リスクを予測する

日本における三大疾病の一つである。がんは全国民の5割が一生のうちに罹患するとされていて、段階的に進行するため、早期発見・早期治療が重要と考えられている。最近の研究でそれは生活習慣病の側面も持ち合わせていること、すなわち禁煙や食生活の見直し、運動不足の解消などによって――

発症を予防できる可能性のあることがわかってきた。がんは、罹患後の治療による肉体的・金銭的負担を避けるためにも、発症を未然に防ぐことが大切である。とくに肺がんは、2019年日本人のがんによる死因の第1位(出所:がん情報サービス)であり、喫煙と健康の因果関係が広く知られるようになった。昨今、禁煙や分煙への取り組みも加速しているという。

今の血液で将来の疾病の発症確率を予測する検査サービスを提供するフォーネスライフと、NECソリューションイノベータは、肺がんが検査日から5年以内に発症するリスクを予測する検査項目を新たに追加した、デジタルヘルスケアサービス「FonesVisuas(フォーネスビジュアス)」の提供を11月30日に開始した。

特定の集団を長期追跡した欧米の研究にて採血・収集された血液中のタンパク質を分析・統計解析して開発した。千葉県がんセンターとの共同研究や専門医らの評価を受けて、日本人への適応の妥当性を確認した。少量の採血で約7,000種類のタンパク質を一度に測定する技術(SomaLogic社製)を活用した日本初の検査サービスにおいて、心筋梗塞や脳卒中等とならび、肺がんを対象とした。

肺がんの発症確率を可視化し、将来的なリスクを予測する。健康相談、生活習慣フォロー・改善アプリも提供する、「フォーネスビジュアス」のコンセプトは「早期発見よりもっと早く」であり、これにより将来の肺がんリスクを予測し、生活習慣改善を支援するという。デジタルヘルスサービスの法人向け詳細は今月14日、ウェビナーにて紹介される。