次世代医療基盤×AI、2型糖尿病の検査および健康診断で利用可能に

サイバー空間×物理空間+人間中心の「超スマート社会」を築く、Society5.0実現への取り組みが官民で求められている。昨今「DX」も盛んだが、病院のITシステムがサイバー攻撃を受けた話の記憶が新しい。

カルテ等を暗号化し、いずれ復旧と引換えに金銭を要求する、「ランサムウェア」攻撃は海外のみならず、先頃日本でも発覚した。そこでデータ保全の役割も期待できる。ブロックチェーン(分散型台帳)を4階層へ分割し境目なく連携し、健康情報を統合、個人認証情報の一元管理とeKYC(電子式本人確認)連携が可能な次世代医療基盤を提供している。

MDVは、Society5.0を実現するための「HMVプラットフォーム」において、2型糖尿病AI「dAIbet」および健康診断AI「Hyper Checkup」をSaaSとして――1st~4thの機能層とAPIの3rd AI&Bigdataレイヤーを事業者向けに提供する。各サービスの利用受付を11月29日に開始した。

「dAIbet」は3億4千万件の血液検査データ、独自ロジックに基づいたデータクレンジング・ディープラーニング・解析にて実現。HbA1c検査以外の血液検査項目で利用可能、検査項目の組合わせ(HbA1cを除く最大23項目)で糖尿病リスク判定機能、各血液検査値のHbA1c数値相当のシミュレーション機能、各人固有の影響度(感応度)の高い検査項目の判定、生活習慣と糖尿病リスク低下の関連数値をアドバイスといった特徴を備えている。

顧客が自社のサービスから特定の健康診断情報を連携して、様々な疾病に関するAIサービス結果を密連携しているかのようにできる。「Hyper Checkup」では、AI分析した各健康診断(組合わせ最大83項目)受検者のスコアと入院に至った場合の標準医療費を確認の上、対象となる人への効果的な受診勧奨やオプション検査選びを推奨できるという。

ニュース出典:
https://www.mdv.co.jp/hypermedical/press/4/
https://www.mdv.co.jp/hypermedical/press/5/