今年11月1日から大晦日までの予定で、JALとNRIデジタルは共同して羽田・成田空港国際線JALファーストクラスラウンジにおいて、新たなサービスの実証実験を行っている。これまで同ラウンジにて実施していたモバイルオーダーシステムを、ファーストクラス専用アプリ「JAL Lounge+」で提供し、またアップル社製iOS搭載のAppClip――インストール不要のミニアプリに対応させることで、顧客の都合に合わせたより快適なラウンジサービスの提供をめざすという。
JALでは3月より、同ラウンジにおいて、モバイルオーダーシステムを利用した食事注文の実証実験を実施していて、専用アプリをインストールせずに利用できるよう、Webシステムでの提供を行っている。シャワールームの予約も同Webシステムで可能だが、通知を受けるためには顧客自身のメールアドレスを登録する必要がある。そこでこの度の実証実験では――
食事の注文およびシャワールーム予約を、App Clip(iOSバージョン14.3以上のiOS端末)で実施できるようにすると同時に、シャワールームに関するお知らせを通知機能にて対応させる。これにより、顧客はメールアドレスを登録することなく、より手軽にシャワールームを利用することができる。シャワールームの準備が整った際には、スタッフからのスムーズな案内も実現されるという。
両社は、今回の実証実験を通じて、新しい発想に基づく顧客サービスの実現を目指すとともに、デジタル技術を活用した快適なユーザーエクスペリエンスのありかたを追求していく考えだ。