スマホのミニアプリで空港ラウンジを一層快適空間に

海外に行きたい! 旅行がしたい! 新型コロナウイルス禍による大変長い自粛生活を強いられている中で、幾度そんな風に叫んだだろう。コロナワクチン接種が普及した、日本では近ごろ、新規感染者数は極端に少ない――ならばオンラインではなく、現地の香りを感じたいという人も多いはずだ。

今年11月1日から大晦日までの予定で、JALNRIデジタルは共同して羽田・成田空港国際線JALファーストクラスラウンジにおいて、新たなサービスの実証実験を行っている。これまで同ラウンジにて実施していたモバイルオーダーシステムを、ファーストクラス専用アプリ「JAL Lounge+」で提供し、またアップル社製iOS搭載のAppClip――インストール不要のミニアプリに対応させることで、顧客の都合に合わせたより快適なラウンジサービスの提供をめざすという。

JALでは3月より、同ラウンジにおいて、モバイルオーダーシステムを利用した食事注文の実証実験を実施していて、専用アプリをインストールせずに利用できるよう、Webシステムでの提供を行っている。シャワールームの予約も同Webシステムで可能だが、通知を受けるためには顧客自身のメールアドレスを登録する必要がある。そこでこの度の実証実験では――

食事の注文およびシャワールーム予約を、App Clip(iOSバージョン14.3以上のiOS端末)で実施できるようにすると同時に、シャワールームに関するお知らせを通知機能にて対応させる。これにより、顧客はメールアドレスを登録することなく、より手軽にシャワールームを利用することができる。シャワールームの準備が整った際には、スタッフからのスムーズな案内も実現されるという。

両社は、今回の実証実験を通じて、新しい発想に基づく顧客サービスの実現を目指すとともに、デジタル技術を活用した快適なユーザーエクスペリエンスのありかたを追求していく考えだ。