インフラ保全業務DX、ロボティクスと知的ITの連携にて進める

社会資本が一斉に老朽化する。日本は労働人口の減少が続いていて、生活やビジネスの安定を実現する各種保全業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)が必須となっている。

国交省が伝える「社会資本の老朽化対策」のほか、産業界では古い高圧鉄塔・各種大型タンク・プラントなどの突発的な故障を防ぐための策がさまざまな企業にて模索されている。そこで、設備点検・災害対策・警備監視・現場管理などにおける「労働力不足の解消・ミス防止・安全性の向上・時間とコストの削減」、災害発生時の迅速な対応や、企業や社会が抱える様々な課題を解決する。

そのための技術と仕組みを提供していて、中でも、ドローン空撮は、迅速かつ安全な修繕や保全箇所特定に大きく寄与している。ここで得られたデータは、後工程のワークフローに連携したり、アセット管理情報と統合し履歴や結果として一元的に管理することで、保全業務DXの加速が期待されるという。センシンロボティクス日本IBMは、より高度な保全業務ソリューションの開発に向け業務連携する。

両社の豊富な導入実績によるスキルや知見を活用し、AIを中心としたITの浸透――旧来のしくみのデジタル転換を推進することで、各種保全業務ソリューションの最適化と効率化に着手する。今回まず、前者の「SENSYN CORE」と後者の設備保全統合管理システム「IBM® Maximo Application Suite」「IBM Environmental Intelligence Suite」をつなぐ検証を行う。

両社の先進的なしくみを連携することで、人にとっての難所領域において、ロボットが取得した網羅的かつ高精度な画像や動画データを設備管理情報と統合でき、後工程のワークフローへの移行を自動化できる。現場の安全性を担保しながら、作業の効率化を推進できる高度なソリューションを開発していく予定だという。