コンビニから住宅街へ、目視外飛行ドローンで商品配送

「空の産業革命」をめざす日本では現在、"レベル4ドローン"の実用化に向けた準備が進められている。有人地帯における補助者なし目視外飛行、第三者上空をドローンが飛行して荷物輸送などを行う、大勢が利便性を享受する制度整備は22年度が目処とされている。

航空法等の一部改正が成立し、①機体認証を受けた機体を、②操縦ライセンス保有者が操縦し、③国交相の許可・承認を受けた場合、ドローンのレベル4飛行が可能になる(官邸PDF国交省PDF)。これにあわせて東京都は「ドローンを活用した物流サービス等のビジネスモデル構築に関するプロジェクト」を募集した。そして――

今月22日、ANAHDセブン-イレブン・ジャパンACSLは、「セブン‐イレブンネットコンビニ」の仕組みを活用して注文された商品を、セブン-イレブン日の出大久野店に設けたドローン離発着場から、日の出町内4地点へドローンで即時配送するサービス実証を29日~12月19日に行うと発表した。上記東京都プロジェクトに認定された、今回の取り組みにおいて、ドローンの上空飛行に係るLTE通信網はNTTドコモが提供する。

日の出団地2号公園、日の出団地3号公園、肝要の里大久野病院のいずれか任意のポートへ、日の出町の人を対象に、同店取扱い商品(一部対象外)を配送する。物流ドローンへの商品搭載とバッテリ交換を店舗スタッフが行う。オペレーションの課題を抽出し、駐車スペース減を招かないカーポートを活用したドローン離発着スペースの確保、および適正な配送料金の把握をし、システム連携の課題も抽出する。

今後のサービス本格運用を想定した形式で実施する。ドローンの遠隔運航・管理、配送通知を含む配送管理システム、上記実証の取りまとめを担うANAHDはドローンプロジェクトを推進していて、国交省手続に則り、無人航空機を目視外飛行させる承認を得ている(東空運第21504号)。