マーケティングの最適化を人工知能にて実践するために――

IT(情報技術)の浸透により、生活や社会の基盤となる様々な仕組みがより良い方向に転換していく。デジタルトランスフォーメーション(DX)があちこちでうたわれている昨今、データ駆動型社会の実現に資するAI(人工知能)技術の発展はめざましいものとなっている。

今月16日、データ分析・AI社会実装を手掛けるALBERTは、SBI証券と、デジタルマーケティングを実践するデータ基盤構築および提供サービス高度化に向けて、顧客属性ごとにマーケティング施策を最適化するAIモデルの開発を始める。同社とSBIHDは6月に資本業務提携し、SBIグループの知見やビッグデータとALBERTの分析技術やAIプロダクトを融合させ、SBI証券のDXの推進に向けて協業――この度のプロジェクトはその一部になる。

SBIグループは⾦融商品や関連するサービス・情報の提供等を⾏う「⾦融サービス事業」を中心にビジネスを展開していて、その中でもSBI証券は、業界屈指の安価な手数料体系や魅力ある投資機会(商品・サービス)の提供、安全でより良い取引環境の提供に取り組んでいる。そして今回、ALBERTとともに、①マーケティング・データ基盤とデータを可視化するダッシューボードの構築、②顧客提供価値を最大化するためのAIモデルの開発を行う。

①では、既存マーケティング業務の自動化と精度向上、自社データと外部データとの統合活用などを可能として、顧客動向や外部環境変化に柔軟に対応できるデータドリブンな経営を推進する。②では、新規顧客の獲得や既存顧客のサービス利用頻度向上のためのマーケティング効果の検証を精緻化し、中長期的にはパーソナライズマーケティングの実現を目指す。

SBI証券のDXを共に推進する、ALBERTは、顧客一人ひとりの投資意向に合わせて投資機会を提供できるようなマーケティング施策の高度化、最適化の実現を支援していく構えだ。