昨今、世界中でサプライチェーンの重要性が再認識されている。たとえば日米両政府でも、重要部品の安定的な供給連鎖網づくりが協議されている。サプライチェーンは、多数の企業及び倉庫・物流システムが適正稼働してこそ成立する、総合DXの仕組みだ。
長年にわたる物流システムの開発実績により、多様な業態に応じた入出庫・在庫管理のノウハウを有しているという。NSWは、昨年7月の製造業向けERPパッケージでの提携に続き、インフォアジャパンと製造・流通・卸売・3PL(第三者ロジ)向けクラウド倉庫管理システムの販売業務提携を締結。倉庫のデジタル化と可視化、オペレーションの自動化と効率化ニーズに対応する大規模倉庫向けの「Infor WMS」の提供を今月16日に開始した。
全世界60ヶ国以上で採用されているInfor WMSは、「庫内のロケーション、在庫、オーダーの動き、作業員の移動パスを数値化し、3Dで把握」「ERPとシームレスに連携し、世界中の複数倉庫オペレーションを集中管理」「出荷指示を特定情報でグルーピング、引当・作業指示をタスク単位で実施し、生産性向上」「庫内作業員の労務管理や3PL請求管理といったバックオフィス業務を自動化し、コストを低減」といった特長を備えている。
同システムをLMS(物流管理)やTMS(輸配送管理)、各種マテハン機器や自動倉庫、AGV(無人搬送車)などの倉庫現場ツールと連携することで、インフラからデータまでを含むトータルマネジメントが可能となる。グローバル展開および大規模物流センターを保有している製造・流通・物流企業の総合的な物流基盤構築をサポートするという。
今後、Infor WMSの提供ならびに様々なソリューションの組み合わせやデータソースの活用により、サプライチェーン全体を最適化して顧客の物流DX実現に貢献していくという。NSWは、来月8日にウェビナーを開催(予定)する。