スローモビリティの自動化、安全運転支援に向けて協同する
CASEやMaaSの取り組みは、近未来のまちづくりにも影響を与えている。建設・農業分野などでも、省人化および自動化を伴うDX(デジタル変革)が急速に進められている。UGV(無人車両)、AGV(自走ガイド車両)、AMR(自律走行搬送ロボ)に代表されるAIとロボティクス技術を組み合わせた安全性の高い"働くクルマ"への期待と需要が急激に高まっている。
そのためには、掃除ロボット、各種搬送車、セニアカー(電動車椅子)、建機、農機など、走行する目的・場所・ルートや環境等に応じた自動・自律走行/安全運転支援の機能を開発する必要がある。それらのシステム構築には、各種センサー、高性能AIチップやソフトウエアを組み合わせることも求められるという。DMPとマクニカは、低速モビリティ向けの自動・自律運転や安全運転支援分野において――
それぞれが保有する技術・営業力、ノウハウを掛け合わせてソリューションを構築し、日本の社会課題の解決に向け協業していく。後者の高性能AI半導体、ステレオカメラやLiDAR(光検出&測距)センサー等とデータプラットフォーム、および前者の自動・自律運転向けソフトウエア「ZIA™ MOVE」や安全運転支援ソフト「ZIA™ SAFE」を組み合わせることで、垂直統合型の開発プラットフォーム環境を実現する。
様々な用途・目的に応じた自動・自律運転や先進安全運転支援に係る機能の開発工数を低減し、開発プロジェクトを促進・支援するしくみを提供するという。両社は、屋内外で低速走行する各種車両にソリューションを提供していく構えだ。